宇宙論入門

佐藤勝彦・著「宇宙論入門」を読んだ。
高校までは物理がそこそこ得意な方だったのだが、この本は入門と言いながら結構難しく、書いていることの半分も理解できなかったのではないだろうか。。。
でも、前半は宇宙の誕生をとても分かりやすく説明されていて、読み物として面白く読むことが出来る。後半は、宇宙の現状や未来について書かれているが、ここはとても難しい。宇宙は10〜11次元らしい、と言われても、10次元がどういうものなのかが全く想像つかないしね。
印象に残ったところとしては、自然界における力は4つに集約されるらしい、という点。その4つとは、「重力」「電磁力」「弱い力」「強い力」だ。前2つは分かるとしても、「弱い力」「強い力」っていうのが良く分からないと思うのだが、「弱い力」とはこれのことで、「強い力」とはこれのことらしい。これを読んでなんとなく分かった気になったりしたのだが、興味を引いたのは、力は4つに分類されているというのが、「え、そんなに少ないの?」という感想を持ったのと、宇宙がビッグバンで誕生してから元々1つしかなかった力が、徐々に4つに分かれた、という説を証明しようと一生懸命に物理学者は頑張っている、というのが分かった。(ちなみに、「電磁力」と「弱い力」は既に元が同じ力である、というのは証明されているらしい)
世の中には、頭の良い人がいるもんだね、というのが身に染みて分かった1冊であった。

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)