宇宙創成

サイモン・シン著「宇宙創成」を読んだ。前回の「暗号解読」に続き、素晴らしい内容だった。
この本では、過去の人たちが、自分たちの住む地球の謎、地球が存在する宇宙の謎、について、どうやって成り立っているかを確定させてきた歴史が非常に分かりやすく書かれている。難しい数式を使って、などということはせず、読み物としてすんなりと読める。
この本を読むと、以下の疑問が解決する。

  • 地球が中心で太陽が回っている?、それとも、太陽が中心で地球が回っている?
  • 宇宙は永遠の昔から存在する?、それとも、過去のある時点で作られた?
  • 光はどのくらいの速さで進んでいる?、また、何を媒体にして進む?
  • 相対性理論って何?
  • 銀河って宇宙に1つしかない?、それとも、たくさんある?
  • 空に見える星までの距離ってどれくらい離れている?
  • 他の星までの距離って一定?、それとも、離れている?、近づいている?
  • 太陽が輝くのってなぜ?
  • 宇宙に存在する元素って、何がどのくらいの割合になっている?
  • 軽い元素、重い元素ってどうやって作られるの?

特に、相対性理論については、こういうことだったの?、というのが分かって、非常に新鮮な思いがした。特殊相対性理論の考え方で、時間・空間は誰にでも同じではなく、例えば1秒の長さは人によって(正確には進む速度によって)変わる、っていうのには驚いた。それと、一般相対性理論って、重力に関する理論だったらしい。ニュートン万有引力の公式は間違いで、正確には相対性理論が正しい重力を現す公式になるんだとか。高校の物理では、こういうことを教えたらみんな興味持ちそうなもんなんだがなぁ。。

宇宙創成(上) (新潮文庫)

宇宙創成(上) (新潮文庫)

宇宙創成(下) (新潮文庫)

宇宙創成(下) (新潮文庫)