やりがい

最近、会社で「メンター制度」なるものが始まった。これは、メンター=年長者(全然関係ない部署の上司)に、直接は言いづらい仕事上の悩みや、進路相談をするといったもの。今までは無かったのだけど、これはなかなか面白い制度だと思う。
で、自分もついこないだメンター面接を受けて来ました。メンターは、近くの部署の上司だったのだけど、とても面倒見が良い人で、親身になって話を聞いてくれた。自分の最近の悩みとしては、仕事でやりがいを感じにくいというところで、その辺を相談してみた。忙しいが、その割りにやりがいを感じられない。なぜ、やりがいを感じられないかと言うと、毎日夜中の2時3時まで一生懸命仕事をして、良い仕事が出来たと思ったのだが、顧客からは「安い値段で良くやってくれた」、上司からは「失敗しなかったが工数が掛かりすぎている」と言われ、結局は世の中「金」なのかと思うと、何だか世知辛い気がする、ということ。金を無視した仕事はできないけど、それだけに固執されてしまうと、何だか寂しい感じがするよね。
で、その話をメンターにしてみたのだけれど、「それは考えすぎではないか?」と言われた。実際、その通りなのかも知れないけど、自分としては人のためになる仕事をしたい、という思いが強く、会社の利益のために働くというのは正直言って共感できない部分が多いと思い始めた。サラリーマンである以上は、会社の利益が至上目的であることには変わりないので、仕方ないと思うのだが、それだけでは寂しすぎる気がする、というのは考え方が間違っているのだろうか?
だからといって、楽な仕事で「生活の糧を得るため」として割り切ってやるのも、何だか抵抗がある。でも、忙しすぎるのは、もう嫌だなど、自分の中でもうまく整理がつかない。そんなことを考えているうちに、仕事も毎日2時3時になるほど忙しくなってきた。日々の生活に翻弄される日が、またやってくる。