あの戦争は何だったのか

ε=(ノ゚ー゚)ノタダイマ
「あの戦争は何だったのか」、保坂正康・著。
またしても、戦争ものですが、この本は分かりやすくて良いですね。大人のための歴史教科書との副題だけど、難しくなくスッキリ書かれてます(思いっきり主観交じりで)。やっぱり、戦争の原因は「二・二六事件」だったわけで、まるで軍部=ヤクザの構図ですな(暴力をチラつかせて、権力を振るう)。ただし、そこに至る背景には、国民の貧しい暮らしと、一部の富裕層の大きな貧富の差があったと。それを打破しようとした軍の若者層を、むしろ国民は歓迎さえした。その後、軍は政治力で歯止めが利かない、暴走状態に入っていく…。
後から冷静に分析すると、何とでもなりそうなことだが、その時代にはそう簡単にはいかない時代背景があったのですね、何て不幸なことか。それで310万人の日本人が犠牲になったなんて、悲しすぎるよ。
最近の小泉首相をみていると、何だか当時の軍部の暴走が垣間見えるようで、本当にこの人で大丈夫なんだろうか、という気がしてくる。