システム・エンジニアについて

いつも酒の話ばかりなので、今日はちょっぴり真面目にシステム・エンジニア(SE)の話。
最近、世の中ではシステムトラブルの話題が多いですね。あのニュースを聞くたびに、いつ自分が開発しているシステムでも同じような事が起きるかと思うと、正直胃がキリキリと痛くなります。
システム開発の三大要素と言えば、「納期」「コスト」「品質」ですが、最近のシステム開発に要求されるものは、「短納期」「低コスト」です。特に、納期の厳しさは半端なものではなく、だからといって品質が悪くても良いかと言えば、そんなことが許されることがあるはずも無い。さらに、最近のシステムは、どんどん複雑になり、開発の難易度も高い。故に、SEは必然的に忙しくなり、徹夜の連続を強いられ、身も心もボロボロになるのです。SEに「うつ病」が多いのも、まさにこの辺の事情が原因であるという訳です。
システムは、現代に無くてはならないもの。銀行、飛行機、物流、携帯電話、などシステムが無ければ動きもしない。まさに、世の中のインフラ(ライフライン)となっています。銀行でトラブルが起きれば、多大な損失が出る可能性があります。医療システムでトラブルが起きれば、人が死ぬ可能性だってあります。その責任が、SEに押し付けられるとなると、SEなんて誰もなりたいと思う人はいなくなる。
システムを開発するSEは、もちろん責任重大だし、適当にやってトラブルを起こすのは、SEにとって職務怠慢になると思う。ただ、システムはもともと、人の手間を減らし、人間の生活を豊かにするもの、であるはず。そのシステムを開発するSEの生活が退廃していく、というのは、何か間違っていると思う。システム開発は夢のある仕事だし、そうやって社会に貢献していくSEであることは、誇りに思って良い、と思っている。
特にオチはないけど、最近思っていることでした。