ホームレスと猫

昨日のライブから帰って、風呂入って寝ようと思っていたところ、NHKで「ひとりと一匹たち 多摩川 河川敷の物語」という番組を放送していて、深夜にも関わらずすっかり見入ってしまった。
捨て猫は河川敷に捨てられることが多いようなのだが、その猫の面倒を見るのは、ホームレスなのだという。猫を撮るカメラマンを軸にした展開なのだが、どの猫にもカメラを向けるという訳ではなく、ホームレスに接している中で、この猫は撮って欲しいと言っている猫だけにシャッターを切るらしい。
ただし、河川敷の暮らしはかなり過酷で、数年前の多摩川氾濫で猫と一緒に流されて行方不明になった人や、突然死して飼い犬だけがリードで繋がれた状態になっていたり、猫を狙った毒殺事件があったりなど、取材していて辛いことも多いようだ。見ていて感じたのは、ホームレスと自分との間には、そう大きな違いが無い、ということだ。ホームレスの人々も、かつては普通に仕事をしていて(むしろ経営者としてバリバリやっていた人も多い)、ある日人生の歯車がおかしくなった、というだけに見えた。一歩間違えたら、自分も同じ境遇に置かれるかもしれなく、その差は全く無いといってしまっても過言ではないだろう。
猫にとっても同じことだ。ウチの楽助だって、一歩間違えたらホームレスになっていてもおかしくない(というか、むしろ最初からホームレスだった)。生まれる環境は、生まれてくる時に自分で選択する自由は無いしね。自分はそのような路頭に迷うことが無いよう、日々努力して行くしかない。