残念

叔父の顔を見に行って来た。壮絶な事故の後とは思えないほど、安らかな顔をしていた。寝てるだけで今にも起きてきそうな、そんな顔だった。
何でも、俺に山菜を見せたくて、山奥まで入って行こうとした直後の出来事らしい。聞いた時は言葉に詰まった。お世話になりっぱなしで恩返しも出来なかった。
私のお墓の前で泣かないで下さい。そこに私はいません、眠ってなんかいません。千の風になってあの大きな空を吹きわたっています。
叔父の娘がそんな詩を見せてくれた。高校1年生なのに、しっかりしたものだと感心した。